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ラズベリーの恋

第33章 2回目の夏休み

あっというまに、夏休みになったの。私はパスポートの準備をしてたの。秀君はよく海外旅行に行くみたいで、慣れているみたいだけど、私は初めてだから、もうドキドキワクワク!昨年同様、平日は秀君は野球部の練習で忙しくて、私も塾に行ってついでに英会話コースも習ってるの。7月の終わりに3泊してくるよ!
そうしてる間に、いよいよ明日出発になっちゃった!
私は、荷物のチェックをして用意万端!布団に入ったけど、楽しみで眠れなくて。布団から出て机の上の写真を見たの。秀君と私。見ていたら気分が落ち着いて、やっと眠れたの。朝になって家まで車で迎えに来てくれたの。見たことない車。運転席から出てきたのは、秀君のお兄さんだったよ。「やあ!智ちゃん、久しぶり!俺の車が一番デカイから、俺の車でみんなで行く事になったんだ。さあ、乗って。」お兄さん、元気そうで良かった。それにしても、この車何?大きいよ。中に入ったら、驚いたわ。座席がぐるりとソファーになってるの。真ん中にテーブルがあって、ゆっくり寛げそうなの。「おはようございます。」と挨拶して、秀君の隣に座ったの。「私なんかまで、旅行に連れて下さりありがとうございます。よろしくお願いします。」「旅行はみんなで行ったほうが楽しいだろ?遠慮せず楽しんで。」「そうよ。我が家は息子二人だから、花がないし男の子だから、親と一緒に旅行に行って楽しい年齢でもなくなったし、だったら好きな女の子と一緒のほうが、絶対楽しいでしょうしね。ほんと。遠慮せずたくさん遊んで、美味しい物をいっぱい食べましょうね。」「はい。ありがとうございます。楽しい思い出にします。」そして、秀君を見てにっこり笑ったの。空港に着いたら、お兄さんの彼女さんと、ご挨拶したの。助手席に座っていたから、初めて会ったけど、すごい美人でビックリ!「早瀬智香です。よろしくお願いします。」「植田ひとみです。可愛いわね。中学生かぁ。いいな。よろしくね。仲良くしましょうね。」と、握手したの。とても感じのいい素敵な人だなぁ。あのセックスをこの人としてるのか~なんて妄想しちゃった!やだ!私って、おバカだわ。
実は、私飛行機も人生初で秀君の隣の席で、緊張しちゃった!ハワイまでの8時間、長いようで早かったな。ずっとおしゃべりしてて、退屈じゃなかったからね。ハワイ到着!やっと宿泊するホテルに着いて、お部屋に案内されたんだけど、

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