真田幸村九度山ライフ~恋の相手は戦国武将~
第10章 「両腕を一生お貸ししてもいいわ。」と娘は言った。
「まあ、戦国と平成にどれだけ愛し方の違いがあるかは、実際確かめてみれば分かるでしょう。千恵殿、服を脱いでもらっていいですか?」
幸村は服の脱がせ方も知らなかったため、千恵へ真正直に要求する。妙なところで時代の違いを実感したが、服を脱ぎ肌を合わせれば、細かな違いは埋まっていった。
自分の思いより他人の幸せを優先させてしまう幸村だが、反して愛し方は強引で、常に主導権を握っていた。及び腰になりがちな千恵は、引っ張ってくれる幸村の姿にますます惚れ直してしまう。
「幸村……あっ」
「時代が違えど、人の体と心そのものは変わらないようですな。喜んでもらえて、感無量です」
胸への愛撫もそこそこに、幸村は千恵の足まで指をなぞらせる。内股に口付け念入りに舐めると、千恵のその奥、股の間は熱く濡れてきた。
「んっ……」
千恵は早く欲しいと願うのに、幸村はなかなか中心へ触れようとはしない。千恵の右足を持ち上げ折り曲げると何度もくるぶしにキスを落とし、愛おしげに撫でた。
「幸村、これ以上焦らされたら、おかしくなる……もういいから、来て」