真田幸村九度山ライフ~恋の相手は戦国武将~
第10章 「両腕を一生お貸ししてもいいわ。」と娘は言った。
遊園地からずっとお預けにされて、受け身が強かった千恵もとうとう自分から求めてしまう。すると幸村はようやく足を離し、とろける中心に目を向けた。
「千恵殿、本当に……良いのですね? 拙者が千恵殿にしてあげられるのは、精一杯愛する事だけです。男の風上にも置けない拙者で、後悔しませんか?」
ついさっきまで好き放題していたのに、幸村は今になって千恵に訊ねる。幸村という人間の優しさはありがたいが、今はもどかしくて仕方がなかった。
「この先泣いたって……後悔なんかしない。だって、幸村を諦める方が、よっぽど辛いもの」
「……千恵殿、ありがとうございます」
安堵する幸村の声が振ると同時に、千恵の秘部に指が侵入してくる。散々焦らされたそこは既にとろけ切っていて柔らかいにも関わらず、少し動かすだけで千切れそうなくらい指を締め付けた。
「拙者も、千恵殿を手放したくないです。特にこんな可愛い顔を見てしまえば、ね」
幸村は千恵に深く口付けながら、奥へと指を進ませる。背筋に走る快感に、千恵は身を震わせ喘いだ。
シーツまで濡れるほど愛され、まだ達していないのにも関わらず千恵は気が遠くなる。