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人間型ロボット

第3章 エラーガ発生シマシタ

雅「和は覚えてるかな、俺達の出会い。俺が紙バラまいちゃって和が拾ってくれたあの時。あれはね偶然じゃない、必然の出会いだったんだ」

そこから雅紀は淡々と話始めた
俺はただ聞くことしかできなかった

雅「最近シてないでしょ?その理由、俺の腹触ってみて」

恐る恐る雅紀のお腹に触れる
... 硬い ?

雅紀がそっと服を捲る
俺は衝撃をうけた

和「何、これ..」

そこに見えたのは
お腹の一部に錆びた鉄でできたものが雅紀のお腹になっていたからだ

雅「俺、人間じゃないんだ 」

寂しげに引き攣った笑顔で笑うまさき
この状況で信じないやつのがおかしくて

雅「俺は人間型ロボット。まだ表にはでていないけどある企業が人間型ロボットの開発を進めていたんだ。そしてやっと出来た試供品が俺なの

人間型ロボットだからいかに人間に近づけるかが課題で1年間俺を野に放ち人間と同じ生活を送り愛を覚え感情を備えれるか、つまり実験道具ってところかな」

話を聞くのがやっとで
俺はただ息を飲み込むのがやっとだった

まさきは話を続ける

雅「上が決めた俺のパートナーは和だった。俺は初め決められた順序通りに和と接触した。その後は好きに過ごせと言われていたからなんとなく和と毎日を送っていたんだ

でも俺の中の何かが動いた
だめだと分かってた、後で苦しむのも分かってた。
でも、好きになっていた。
和を心の底から自分のものにしたいと強く願っていたんだ
和は可愛くて優しくてちょっぴり強がりで
和と一緒に風呂入った時かずったら俺を誘惑するんだもん
俺歯止めきかなくてかずを自分のものにしてしまった
これが間違ってたのかもね」

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