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和「ふぅ、いい風呂だった〜」

食事も終わり和は風呂に入ったからか機嫌は戻ったようだ

反応を伺いながらさりげなく聞いてみる

雅「あのさ その翔ちゃんって人とどういう流れで付き合ったの？」

和は何事もないかのように話始めた

和「俺さー雅紀がいなくなってからずっと自暴自棄になってて精神科とか通っちゃってたレベルなの。そんときの俺最悪でさ、すげー口悪く怒鳴ったりしまくってたの。
なのに翔ちゃんいつになっても俺んち来て苦手な料理手絆創膏だらけになるまで作って
嫌になるくらい優しかったの
そんな時翔ちゃんが俺じゃだめかな？って
.....んーまあ こんくらいでいいでしょ！」

恥ずかしくなったのか途中で話を切り上げた

雅「いい人 、なんだね」
和「ほんと 俺にはもったいないや」

この話を振ったのは俺なのにどうにかして話を変えたくて違う内容に目を向ける

雅「そうだ、和さ 朝いつも鍵と写真持って出勤するじゃん。あの写真ってなんなの？」

和「別に見せてもいいけど」

机の端に置いてあった写真を手に取り俺に見せる

そこには和の寝顔が写っていた


自分の写真持ち歩いてんの？
と小馬鹿にするつもりだった

でも異様に頭が痛くなった

突然何かの映像がぼやけながらもフラッシュバックする


(( んん 、雅紀 好き .. ))
(( 寝言か、可愛いなぁ 和は ))


和「さんっ...雅紀さん、大丈夫 ?!」
雅「ああ、ごめん。今変な映像が浮かんで..」
和「もしかして思い出したの？」
雅「んや .. 少しその写真の記憶が出ただけ」
和「そっか ..」

あからさまに気分の下がった和

和「どんな記憶だった？」

雅「和がベットに寝てて雅紀好きって寝言で言ったんだ。そんな和に俺が可愛いなぁって微笑んで頭を撫でてた」

ほんとに短い映像だったけど
そこにある２人は綺麗で俺はその時の２人になりたいと思ったんだ

和「そう、だったんだ」

どこか懐かしむような目でその写真に目を向ける

雅「ごめんね 」

和「...え？」