テキストサイズ

人間型ロボット

第7章 感情ノデータヲ追加シマシタ

雅「で、どうしたの。夜道一人で随分歩いたように見えるけど」

和「残念不正解 走りました」

雅「どっちでもいいわ。どうして走ってたの」

和「あの時と同じだわぶっ倒れるまで走るなんて〜」

話が一向に噛み合わない
話す事を避けているようなそんな感じがする

雅「話逸らすなよ。何があったんだよ」
和「、、れた」
雅「え?」
和「別れたの、俺と翔ちゃん」

驚いて声も出なかった
ついこの前まですげえラブラブで俺はお前達の為に家を出たのにその目的が今なくなったと聞いた

雅「そっか、だから寂しくて俺んとこ来たんだね。悲しいね。翔ちゃんから振られたのかな?」

下を向く和に精一杯の慰め

こっちを向いたかと思うと目には涙が浮かんでいた

和「違うよ、俺のせい。俺がっ、俺がまた雅紀さんを好きになったから、、!」

だから別れたと言った

雅「え〜っと、和」

頭を撫でようとした手から避けるように立つ和

和「俺最低だよね。ずっと傍に居てくれたのは翔ちゃんだってのに。雅紀さん、好きになってごめん」

体を丸くさせ子供のように泣く和

雅「なら俺も和と同じ最低なヤツだよ」
和「え?」

きょとんとした顔でこっちを向くかずにずっと隠していた本心をいう

雅「俺も幸せそうな和たちをみて和を俺のものにしたいって思ったんだから」

和「何、それ」

また顔が崩れて泣きそうになる和
やっと止まったと思ったのに

雅「あー泣くなって、松本さん追い出される」

シーッと口元に人差し指を立て笑いかける

和「ほんと俺達サイッテー、いつか痛い目みる」

雅「そうだね、じゃあそんな時も二人で戦ってみよっか」

和「ばかでしょバカバカ」

雅「バカを好きになったのはどこのどいつだって話よ」

和「うるせー蹴るぞ」

口は達者なものの行動は素直なようで
自ら俺の胸に抱きついてきた

雅「暑い」
和「うるさい耐えろよロボット」
雅「離れろ人間」

和 雅 「、、くふふっ笑」


この言い合いがたのしくて
同時に笑ってしまう
これを幸せと言わないで何と言うんだろう

ストーリーメニュー

TOPTOPへ