ラブロマンスはあなたと☆
第5章 壁
次の日の祭日。
私の家では、うちの両親と恭也の両親が私達の到着をすでに待っていた。
実は両家の親には、夕べのうちに恭也から、私達の結婚について話し合いをしたいと連絡しておいたのだ。
リビングへ入ったとたん、ピリピリとしたムードが漂っていた。
「二人共座りなさい」
恭也のお父さんが言った。
恭也と私は、両親達の前に並んで座った。
母の顔が今にも泣き出しそうで、私の胸が痛んだ…。
恭也が言う。
「今日は忙しい中、集まってもらってありがとうございます」
「恭也、一体どういうことなの?まゆちゃんと結婚したいって、本当なの?」
恭也のお母さんが聞いた。
「そうだよ母さん。まゆと俺は、お互いを誰よりも大切な存在だと思っている。だから、結婚を前提に付き合うことを認めてほしい」
「あなた、自分が何を言っているかわかってるの!?」
「ああ、もちろんさ。
叔父さん、叔母さん、今すぐとは言いません。卒業してからでいいですから、どうお願いします」
「まゆ、恭也君。私はまゆの父親として、君達の結婚には賛成しかねる…」
「お父さんお母さん!私恭也がずっと前から好きだったの。
どうか…私達の事認めて下さい…っ」