ラブロマンスはあなたと☆
第7章 ♪真夜中のロマンス
しばらく無言で見つめ合っていた。
「まゆ、」
恭也が何か言いかけたが、はっと思い出した。
そうだ、私早く行かなきゃいけないんだ。
「じゃあ…」
私は恭也に背を向けた、その時。
「気をつけて行けよ!」
私は振り返り、
「うんっ」
精一杯の笑みを浮かべて答えた。
私の足は会場へ向かう。
でもほんとは行きたくない。
今すぐ戻ってあなたを追いかけたい。
恭也。
恭也。
お願い、私の心をかき乱さないで。
そしてまた出会えたことが、こんなにも嬉しいなんて。
何年たってもやっぱり好き。
私は
あなたがいないと無理だって
それがよくわかった……。