
ノンフィクション
第1章 序章
遠矢「おぉ!!すっげぇ!」
八神「この子はラフィ、私の想像力で生み出した動物です。このような召喚魔法は誰にでも使えるんですよ。ある程度の想像力は必要ですけど、コツさえ掴めば大丈夫です。」
遠矢「こんなすげぇ魔法があるならもっと早く言ってくれりゃぁ良かったのに。」
八神「すいません、この魔法は使っている間は魔力をちょっとずつ消費してしまうのでここまでは使えなかったんですよ」
遠矢「なるほどねぇ」
俺と桐谷は八神に呪文を教えてもらい、早速試した。
遠矢&桐谷「汝我が道しるべとなれ!」
桐谷も八神と同じものを想像したらしい。
俺はというと…
遠矢「なんでだぁぁ!!!!」
俺も八神や桐谷の奴のと同じ想像をしたのにロバより小さい馬のような奴が現れた。
桐谷「ふふっ、遠矢にはお似合いね♪」
遠矢「んだと!?こらぁ!」
八神「おかしいですね、遠矢さんのレベルならある程度の想像力で生み出せるはずなんですが…」
仕方なく俺は桐谷の後ろに乗る事になった。
しばらくして、2、3㎞進んだ地点で俺達は立ち止まった。
遠矢「ん?なんだ?どうした?」
桐谷「家……家があるわ!」
遠矢「なにぃ!?」
確かに少し離れた先に家らしきものがあった。かなりボロボロだった。
遠矢「蜃気楼とかじゃねぇの?近づいたら砂から巨大なモンスターが出てきて、そいつの餌食になるとか!?」
桐谷「バカ言ってないで行くわよ!」
この俺をバカ呼ばわりするとは良い度胸だな、桐谷?
俺達は家らしきものに近づいた。
遠くから見たら小さい家に見えたけど、近づいて見たら思ったより立派だった。
砂蛇の革を屋根にして巨大蠍の甲殻を器用に丸太状に切って柱にしている、それに砂熊の毛皮が壁代わりになってる。どのモンスターもこの辺にはいっぱい居るが、これだけの量となると住んでる奴は相当の実力者だ。その他にも様々なモンスターの素材があった。その中の素材で俺が目を疑った代物があった。
遠矢「お……おい、こりゃまさか……『大翼竜の涙』じゃねぇか!!!!」
桐谷「え!?まさか!!その素材は……」
大翼竜の涙……1度それを手にした物は絶大な力を手にする代わりに大翼竜に死ぬまで魂を喰らい尽くされると言われている。それじゃあ、ここに住んでる奴は……
