
ノンフィクション
第1章 序章
いきなりの事で何が何だか分からなかった。地鳴りがしたかと思ったら激しく揺れだした。
遠矢「な、なんだ!?」
シン「あいつが来る!」
凄まじい音と共に砂漠から何か出てきた。この音と規模からして、かなりデカいな。
カニみてぇなやつだな、でけぇハサミがあるぜ。
桐谷「何事っ!?」
シン「あいつはこの砂漠の主、デスガロンだ!下手に近づくとあのバカでかいハサミでミンチになっちまうぞ!」
遠矢「そいつは勘弁だな」
八神「でっかい召喚獣ですねぇ」
遠矢「どう見ても違うだろぉぉぉ!!!!!!」
桐谷「と、とにかく八神さんは家の中に!こいつは私達でやるわ!」
八神「わ、わかりましたぁ」
シン「あいつの弱点は頭しかない!それ以外の部位は切っても再生してしまう!」
遠矢「厄介だな、どうする?シン?」
シン「誰かが囮になるしかないだろうな」
遠矢「よし!わかった。俺がやる。その隙にお前と桐谷は頭に強力な一撃をぶちかませ!」
シン「………大丈夫なのか?」
遠矢「何がだ?」
シン「俺はお前達にさっき会ったばかりの奴だぞ?そんな奴の事信用していいのか?」
遠矢「何言ってんだよ?俺達もう友達だろ?それとも、そのでけぇ武器は見せかけだけか?」
シン「ふん……ぬかせ!」
遠矢「行くぞ!今晩はカニ鍋だぜ!」
俺が先に切り込んで行く。
奴のでけぇハサミが俺に向かってくる。
俺は刀で受け止めた。
こいつ、なんつー馬鹿力だ!
遠矢「今だ!」
シンと桐谷が高くジャンプして奴の頭を狙う。
シン「ジャッジメント!雷空弾!」
桐谷「スパイラルスピア!」
シンと桐谷の攻撃がデスガロンを襲う。が、奴は攻撃を受ける瞬間に口から大量の泡を吹き出した。
シン「くそっ!衝撃を吸収された!」
桐谷「きゃっ!」
遠矢「桐谷!!」
桐谷が泡の中に閉じ込められた。どうやらあの泡は中からは破れないらしい。
ってのんきに解説なんかしてる場合じゃねー!
遠矢「桐谷!待ってろ!すぐに助けてやる!」
奴が桐谷に近づいてくる。こいつ、桐谷狙いか!
遠矢「野郎っ!桐谷には触れさせねぇぞ!!」
俺は必死に攻撃するも奴の弱点である頭まで届かねぇ!
シン「春人!一旦退くしかない!俺達では無理だ!」
遠矢「桐谷を見捨てろってのか!?」
シン「仕方ない………彼女はもう助からない。」
