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ノンフィクション

第1章  序章



桐谷「お父さん!?どうしてここにいるの?」

桐谷社長「やぁ優子!ご友人も来てくれて嬉しいよ。」

おいおい社長、娘さんの質問無視ですか・・・笑
そう思いながらも俺は軽く会釈した。

桐谷「お父さん、どうしてここにいるの?今日は会場には来ない予定じゃなかったのー?」

桐谷社長「その予定だったんだが、あいにく予定変更になってしまってね、あの舞台が見えるだろう?あそこで演説するはずだった開発担当の私の友人が急遽来れなくなってしまってね、代わりに私が舞台にあがることになったよ、ははは」

桐谷「そうなんだ・・・」

俺は目の前にいる桐谷の親父さんに招待した事へのお礼を述べた。すると社長はこう答えた。

桐谷社長「遠矢君だったかな?優子から話は聞いてるよ。今日は思いっきり楽しんでいってくれ。」

そう言うと社長は俺に近付いてきて

桐谷社長「ここだけの話、このゲームは近未来ゲームだなんて言われてるが実はそうじゃない。このゲームには大きな陰謀と秘密があると私は考えている。君にならこのゲームの謎を暴けると思う。」

俺は正直不思議に思った、何故そんな事を俺に言うのか。

桐谷社長「な~んてなっ!冗談だよ。さて、そろそろ時間だ。私は先に失礼するとしよう。二人とも健闘を祈るよ。」

そう言うと社長は舞台の方に向かって歩いて行った。
社長は俺に何を言いたかったのだろう?
ネトゲを楽しみに来たつもりだが、そう言う風に言われると気になって仕方がない。

しばらくすると会場が暗くなり、舞台だけが照らされた。
桐谷社長が立っている。

桐谷社長「紳士淑女の皆様、本日はわが社で開発されたゲーム、ノンフィクションの展示会にご足労いただき誠に感謝致します。それもこれも皆様のご援助があったからこそ私はこうしてこの場に居られます。さて、本題に移る前に皆様にご報告申し上げたいことがございます。実は私の友人であるわが社の開発担当の佐伯が本来ならばこの場に立っているはずなんですが、先程連絡がありましてやむを得ない事情で急遽来れなくなってしまいました。ゲームの説明は彼に一任していたのでとても残念です。代わりといってはなんですが、私自らご説明致します。」

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