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愛しいキミへ…。

第4章 告白…。

(翔side)

実は俺も覚えていた…。
まさか潤が覚えているなんて…。

あれは幼稚園のとき、俺が年長で、潤が年少。
あのとき同じクラスの子が…、
〝私、大きくなったら翔君と結婚するんだぁ。〟と言われ、キスされそうになったのを潤が止めてくれた。
手を引っ張られ、クルッと身体を回されて、その勢いで潤の唇に俺の唇がそっと触れたのだ。

あれは今思えばキスでも何でもないと思う…。
でも潤は覚えてくれてたことが嬉しい。


不意にだったとはいえ、俺にとって、好きな相手にキスしてもらったのには間違いない。


俺…、泣きそう……。
大好きな潤に告白され、付き合うことになって、キスも…。

「潤…。覚えてくれていてありがとう」

すると、潤の手が俺の頬に触れ、おでこ同士がくっついてお互い笑った。

そのまま、俺は目を瞑り、キスをした。
潤は、唇の他に、頬、鼻、おでこ、手、指とチュっと軽くキスをした。
キスされた場所、全てに心臓があるみたいにドキドキした。

キスが終わって、俺たちは見つめ合い、抱き合った。

潤「俺たち、これからはずっと一緒だよ。」
「…うん…。ありがとう。潤。」

潤「翔‼︎ 大好きだよ。何があっても俺が守るから…。」
「うううう〜〜ん。…うううぇ〜ん…。」

また泣いていた…。
俺ってこんなに泣き虫だったんだ。

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