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愛しいキミへ…。

第6章 初デート。


「それで何するの??」

雅「デートだよ。松潤に聞いたんだ。
“俺たち付き合いはじめてまだ一度もデートしてない”
って。“常に一緒だから不満はないけど、普通のカップルみたくデートがしたいんだよね”って。
松潤、そう言ってたよ。」

潤の言う通り、俺たちはデートというものをした事がない。言い訳だが、俺は副会長やら、部活やらで忙しくそんな余裕がなかった…。


潤とは家も隣同士だし、常に一緒だから俺的には不満はなかったが、潤はそうでもなかったんだなとその時、改めて思った。


でもなぜ4人でデートするのだろう?
「潤の事は分かったけど、なぜ雅紀と智くんまで一緒なの?俺たちのデートに2人を付き合わすのは可哀想だから…。別にいいよ。」

雅「翔ちゃん、何言ってるの?
デートって俺と智もするに決まってるじゃん。
俺、智と付き合ってるんだけど…。もう一年以上になるかな?!分からなかった??」

「……。はぁい??」

雅「だから俺と智は恋人同士なんだって。
じゃなかったら俺たちと常に行動を共にしないよ。
智だったら…。」

俺は鳩が豆鉄砲食らったみたいにア然とした。

雅「翔ちゃんってそういうところ、鈍感だね。
松潤の言う通りだったわ。」

「潤が何だって…??」

雅「“翔、相葉くんと智の事、気付いてないよ。翔って鈍感だし。恋に関しては全くの素人だから…”って。
そこまで鈍感だとは…。」

全く気付かなかった…。智くんは潤の親友だから、ずっと潤の後にひっついてるものだと…。
俺って本当に鈍感過ぎるわ。自分でも引くわ…。

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