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私の彼は****が好き

第6章 彼友と……二人の部屋で……

「……うそ!?」


頭が真っ白になっちゃったから、お鍋を火にかけていたことを忘れていた。


慌ててガスコンロに走ると。吹きこぼれた汁で、オレンジの火がパチパチ燃えてる。


急いでガスのスイッチを切る。するとすぐ火も消えてくれたから、ふぅーっのため息。


危なっ、火事になるところだったかも……!


「やっぱカニ鍋か。オレの好物じゃん。さすが絵里ちゃん 」


いつの間にか、すぐ背中に来ていたケンジくんが鍋をのぞき込む。


さすがにイラッとして、


「これはタケルの!ケンジくん用じゃないからっ!」


強い声を出したけど、効き目なし。



「て言うかタケルは?今夜遅いんだろ?」


前々平気。しかも出しっぱなしのさえ箸で、お鍋をつまみ食いまでしてる。


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