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私の彼は****が好き

第9章 誰にも渡さない……っ

「ちょっと聞きたいんだけど……いまタケルの隣に立ってる子って、新人のひと?」


「……ん?」


水野さんはさりげなくあたしの視線を追う。



「…………タケルくんの隣?…………ああ、ちょこちゃんのこと?」


「ちょこ!?……そんな可愛い名前なんだっ」


あたしが衝撃を受けると、水野さんは「違う違う」と苦笑い。


「千世子(ちよこ)って言うんだけどね、自分のことちょこって呼んでって言うから、なんか、いつの間にかそういうあだ名になってね」


「……へぇ」


あたしがむくれてるからか、水野さんはなんかピンと来た表情で、あたしたちのテーブルに寄ってきた。



「気になる?……あの子今月から入ったんだけど、タケルくんが教育係的な感じでさ、」


タケルが教育……!?
いったいナニを教育してるんだろう……!








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