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私の彼は****が好き

第9章 誰にも渡さない……っ




こうして話は変な方向に転がって、亜也ちんとふたりで彼氏の勇人くんのアパートに向かうことになってしまった。


「ね……本当に行くの?風邪で寝てたら悪いよ?」


「そのときは適当な言い訳するよ。顔見て帰るし」


「で、でもぉ、」


歩きながらも行っていいのか迷ってた。
だってあたしも一緒じゃおかしいじゃん?


「……う~ん…」


「ここだよ」


でも、あたしが迷ってるうちに着いてしまった。亜也ちんが言ったとおりだ、タケルのバイト先から本当に近い。


徒歩5分て感じ。


「え、ここ!?」


「そ。ここの一階の端が勇人んチ」


勇人くんのアパートは、ちょっと古いけど駅の近くで立地はいい。


「へ、へー、びっくり。灯台もと暗しだねー……?」


意味の分からないことをいいつつ、ちょっとドキドキしてきたあたし……。



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