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私の彼は****が好き

第9章 誰にも渡さない……っ

アパートの裏にまわって窓を部屋の見ると、カーテンが引かれて中は真っ暗だ。



「……寝てるのかな?」


あたしがちらっと亜也ちんの横顔を覗くと、彼女はう~んと唸った。


「かもしれないけど、ひとりで寝てるとは限らないよね?」


「…………!こ、怖いこと言わないでよぉ……」


亜也ちんは何がなんでも浮気を疑ってるみたいだ。


でもこうして暗い窓をじっと見てても何の変化もない。


もしかして留守だったりして……?


亜也ちんはスマホから勇人くんに電話をかけた。
すると……、


「電源切られてる」


「……っ」


「……よし、行ってみよっか」


「え?……どこに!?」


「勇人んチに決まってんでしょ?」


「ピンポンすんの!?」


なんかあたしまで嫌な予感がしてきた……。

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