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私の彼は****が好き

第9章 誰にも渡さない……っ

「だって浮気の証拠掴まなきゃ!」


「……で、でも今日はやめない……?」


やんわりと止めたけど、昔から猪突猛進な亜也ちんが聞くわけはなく、ドアの正面に向かう。



だから仕方なくあたしもそれに続いた。


「…………」


正面に来ても部屋のなかは静かで、何の物音も人の気配も感じない。


「寝てるんじゃない!?」


「絵里は寝るとき電源切る?」


あたしが答えにつまると、亜也ちんはチャイムを押した。


ピンポーン……


静かな部屋のなかに響くチャイム。


でも、ちょっと待っても応答はなし。
もう一回押したけどやっぱり物音ひとつしない。


爆睡中?


それとも……


「入ってみよ?」


亜也ちんはバックから合鍵を取り出した。


「……え、えー!?本気っ!?」





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