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私の彼は****が好き

第14章 オレの彼女になって…………

「……!?」


「フリだけだから安心して。なにもしないから」


顔を寸止めして、また小さい声で囁いた。


確かにこれだと他の人には、あたしたちが抱き合ってキスしてるように見えるけど……


ナオくんの顔、目の前3センチにある……


心臓がドクドク鳴ってるのが伝わる……


こんな怪しいところで、身体をくっつけてるなんて……


部屋のあちこちからは甘い喘ぎ声が聞こえてくるのに……


気まずいって!


おかしいって……!



「……か、帰ろ……!?あたし帰る……っ!」



この異世界な空気に耐えられなくなって、帰りたいと申し出た。


でもナオくんはどいてくれない。


「……絵里ちゃん……っ」


ナオくんの熱い息が頬にかかる……


ほんとうにキスしようと思えばできる距離だ……




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