濃密 恋絵巻
第2章 ~歪んだ想い~
毒のせいなのか、月蔭は苦悶の表情を浮かべてそのまま倒されてしまった。
丁度倒された先は布団の上で、琴刃が馬乗りになりいきなり月蔭の唇を塞いだ。
突然の衝撃的な光景に呆然と見つめるゆりなを余所に、月蔭は振り払おうと抵抗するが口移しで液体のような物を流し込まれてしまった。
「ごほっ…何をっ…」
「ふふ…今にわかるわ」
妖しげな笑みを浮かべると、月蔭の着物を乱し露わになった筋肉質な胸板に唇を寄せた。
「っ…!?やめ…」
「月蔭様…やっとあなた に触れる事ができた… 毒で死ぬ前に…私と契 りを交わす儀式を…」
うっとりと熱を帯びた眼差しで月蔭を写し、今度は自分の着物を乱し始めた。
白い素肌とスタイルのいい身体が露わになり、一糸纏わぬ姿で月蔭に迫った。
「月蔭様…私を抱いて… 」
「離れろっ…」
振り払おうとした手を琴刃は難なく受け止め、そのまま自分の胸に触れさせた。
「触って…」
「…くっ…なんだっ…」
柔らかな感触に身体が火照り始め、息も荒くなりトロンと熱っぽい眼差しに変わった。
「媚薬が効いてきたよう ね…
そこの女、私と月蔭様 の愛し合う姿を大人し く見ていなさい」
勝ち誇ったような薄ら笑みをゆりなに向けた後、月蔭のモンペを下にずらし露出したそれを口に含んだ。
「…うっ…よ…せっ…」
毒と媚薬で身体の自由を奪われた月蔭は、成す術なく与えられる快楽に息を荒げた。
「はぁ…くっ…」
やめてっ!
そんな姿見たくないっ !
月蔭に触らないでっ!
琴刃は添えていた右手も動かしながら、わざと卑猥な音をたてて激しく頭を上下させた。