濃密 恋絵巻
第2章 ~歪んだ想い~
口に含んだそれは力強く脈打ち始め、その瞬間が近いことを知らせた。
その事を察した琴刃は、強く吸い付きながら手と頭を更に激しく上下させた。
「っ…やめろ…!
……うっ…はぁっ…」
あまりにもの激しさに耐えられなくなった直後、苦悶な表情と共に高ぶったそれはビクンっと大きく脈打った。
琴刃は待っていたかのように吐き出された物を全て受け止めると、顔を離して満足気な様子でまた口を開いた。
「ふふ…媚薬が効いてい るのね…
…月蔭様…もっと気持 ち良くさせて差し上げ ます…」
囁くようにそう言うと、まだ高りが治まらないそれと自分のをゆっくり擦り付け始めた。
すでに蜜を滴らせていたのか、腰を動かす度に卑猥な水音が響く。
「あっ…月蔭様っ…気持 ちいいでしょうっ?」
「くっ…はぁっ…」
心とは裏腹に反応する身体を必死に鎮めようとするが、琴刃はそれを許さず更に激しさを増した。
そして麻痺して目を瞑る事ができないゆりなは、強制的にその卑猥な光景を見せられ涙を浮かべていた。
なんでこんなことっ… こんなの…もう見たく ないっ!
お願いっ…もう見せな いでっ…!
「あっ…はぁっ…月蔭様 のいいわっ…」
「…うっ…くっ…」
くそっ…身体が動かな いっ…
……目も霞んで……
快楽に支配されながら徐々に意識が遠退いていく月蔭に、琴刃は察したように甘い吐息を吐いた。
「はぁっ…そろそろね… …月蔭様…死ぬ前に… 私と一つに…」
色っぽくそう言うと、蜜で濡れた熱いそれを手で添えながら自身にあてがった。