濃密 恋絵巻
第1章 ~タイムスリップ…!?~
「少し熱いな」
「あっ…これは違います っ、あの…大丈夫なん でっ」
「…それならいいが…身 体は何ともないか?」
「え…?」
指摘されて反射的に身体を動かそうとしたが、身体中が激しい筋肉痛になったかのような痛みと倦怠感でゆりなは顔をしかめた。
なにこれ…身体中痛い ……
「痛むのか?」
「少し…」
「そうか…少し待ってい ろ」
美形は何かを思いついたように立ち上がり、足早に部屋を出て行った。
その瞬間、ゆりなは緊張の糸が切れたように深く息を吐いた。
緊張したぁー…
あんな超美形がそばに 居たら身体がもたない よ~…
…それにしても、あん なに綺麗でスタイルも 良いい完璧な人…見た ことない…
はぁー…思い出しただ けで胸がドキドキする ……
美形の姿を思い浮かべながら、襲ってきた睡魔に負けて徐々に意識を手放した―――……