「先生、食べちゃっても良い?」
第10章 浴室
……いきたい。それなのに彼は、どうしてこうも意地悪なの? Sだから? それともひょっとして……私の事が嫌いなの?
ふと、今日日向先生から聞かされた話を思い出した。
私が嫌われているとするなら、でも嫌ってる女性とSEXするだろうか。……違うよね? キョウ君の事信じて良いよね? 私の事好きと思ってくれているよね?
他の女の子なんかと、SEXしてないよね?
「……先生、このままお風呂入ろう」
キョウ君の声が聞こえてくると、私はハッと我に返る。
いつのまにか下半身への愛撫は止み、それに気づくと同時、私もキョウ君のモノから口をはなした。
そのまま水道の蛇口を捻り、先に湯船へ浸かったキョウ君に続いて湯船の中へと入る。
「先生、おいで。抱きしめさせてよ」
キョウ君と向かい合う様に肩まで浸かると、両腕を引かれ、キョウ君の両太腿に跨る。
優しく微笑んでいるキョウ君の手は、私の不安なんか知りもせず私の腰へと回された。