「先生、食べちゃっても良い?」
第10章 浴室
その言葉でようやく話の意味を理解した。
……特別室の見られていたんだ。どうしよう。SEXはしていないのに。……言い訳出来ない。
続けて話すキョウ君を見つめながら、ゴクリとツバを飲む。
「……先生は俺の事、本気で好きでいてくれてるんだと思ってた。違うんだ? こうしてSEXするのも、ただの遊び?」
「ち、違う! 遊びなんかじゃない! 私はキョウ君のこと……!」
「もう良いよ。先生の事、全部分かった気がする。……俺達、別れよう」
そう言うとキョウ君は湯船から出て、そのまま浴室を後にする。
私は急いで後を追いかけるしかなかった。