「先生、食べちゃっても良い?」
第12章 特別室 その参
「ちょっと、キョウ……私、先生の前でやだ……あんっ……」
後ず去ろうとする山田さんの腕を引き、露わになったままの胸にキョウ君が椅子に座ったまま吸い付くと、がくんと折れた膝から床に倒れてしまう。
……嫌だ。キョウ君が他の子としてるところなんて見たくない。
やっぱりまだ好き。キョウ君の事忘れるなんて出来ない。
「ああっ……キョウ、強く吸い過ぎ……あぁーん……」
特別室に響く山田さんの猫撫で声とちゅぱちゅぱと乳首を吸う唾液の音にも、咄嗟に耳を塞ぎたくなる。
しかし両手も震えて、床についたまま思う様に動かせない。
……こんな状態、地獄でしかないのに。
「もう濡れてる。……ねぇ、挿れて欲しい?」
下の下着の中に手を入れキョウ君がそう質問すると、山田さんは呼吸を乱しながらこくんと頷いた。