「先生、食べちゃっても良い?」
第13章 キョウのマンション
それが理由ではないが、再び肉棒を口内に含むと、内心喜びながらちゅぽちゅぽと音を立てつつ、速いリズムで扱く。
……彼女と言って貰えた事が嬉しくて、キョウ君から愛されていると信用しても良いのかもしれない。そう少し
だけ自信が湧いてきた。
「……そう、凄く愛おしくてたまらないんだ。彼女と……結婚したいと思ってる」
頭を撫でていた手が今度は頬に伸びてくると、私は話の内容に驚いて咳き込んだ。
……今、何て言ったの? 結婚……? って、私と……?
「ごほっ! ごほっ!」
「うん、じゃあもう切るから。じゃあね、圭介」
急に電話を切った途端、キョウ君がからかう様に話しかけてくると、ごくっとツバを飲んだ。
「あれ? 先生、もう食べなくて良いの?」