「先生、食べちゃっても良い?」
第13章 キョウのマンション
……食べるも何も、今はそんな事を言ってる場合じゃない。
キョウ君の股の間で膝立ちをしたまま、恐る恐る尋ねる。
「あの……キョウ君、今の話って……」
「うん? 何?」
「結婚したいって……誰と?」
するとすぐキョウ君から腕を引っ張られたかと思うと、向き合う状態で両太腿に座らされ、スムーズにストッキングと下の下着を脱がされる。
そうされながら聞こえてきた言葉は、酷く意地悪だった。
「誰だと思う?」
「わ、分からない……」
「何で? 何で分からないの? 先生」
「だって……キョウ君には、好きな子とか彼女がいっぱいいるだろうから……」
こういう事を口にはしたくないが、はっきりと言わないキョウ君には対抗するしかない。
キョウ君の両肩を掴み、頬に軽く口付けると、「……教えて?」と甘える様に、私はウットリとキョウ君の瞳を見つめた。