テキストサイズ

「先生、食べちゃっても良い?」

第13章 キョウのマンション




「いつそんな可愛い甘え方を覚えたの? ……うん、いるよ。彼女は複数。でも……みんな体だけの関係だよ」



「私も……そうなの……?」



「先生、俺ね。SEXは出来ても、いくら可愛い女の子でも、キス出来ないんだよね。だから……先生は別。先生とはキス出来るし……っていうか、したくなるんだ」









お返しという風にキョウ君から頬へキスをされながら、キョウ君の話を聞かなければ良かったとは思わなかった。




体だけの関係の彼女が複数いると聞いてショックじゃないわけでも、裏切られたと思わないわけでもない。







けど、それ以上に好きと思う気持ちが溢れてきて、自分がバカな女だということを自覚させる。









「俺ね、自分でもSEXに依存してると思う。こんな俺と、これからも付き合える?」



「当たり前でしょ……」







寂しそうに言うキョウ君の首に両腕を回すと、私は身を寄せる様にきつく抱きしめた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ