「先生、食べちゃっても良い?」
第14章 キッチン
そのまま話を変える様にして、私は部屋を出る。
「わ、分かってます……! お腹減ったでしょ? 今からお昼ご飯作るね!」
そして向かったのは、キッチン。
料理は得意というわけではないけど一般的な家族料理ぐらいは作れるし、キョウ君の家事への負担を減らしたいと思っていたから、家事全般は私がするつもりだった。
「先生の料理楽しみ。見てても良い?」
隣に立ったキョウ君から質問と同時に微笑まれると、更に気合いが入る。
私は愛情を込めて料理しようと思いながら、キョウ君にニコッと微笑み返した。
「うん、どうぞ」