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「先生、食べちゃっても良い?」

第4章 保健室

「あ、葉月先生、ここって……ひいっ!!」







質問してきた男子生徒が、私の顔を見た途端怯える。







鬼武者? 仁王? 閻魔?





何に似てると言われたって、今の私は……







「あれ? 先生、なんか怒ってる?」


「怒ってません!!!」


「怒ってるじゃん……どうしたの?」


「曽根崎君には関係ありません!!!」









嘘の代わりに曽根崎君をギロっと睨みつけてやる!!







他の生徒みたいに怯えれば良いんだ!!







そして、もう、私の事なんて好きにならなければ良い。







女子達からモテてることも私知ってるんだから……。







眠くなる授業をする教師よりもピチピチ若くて今時な女の子の方を、私が男だったら絶対選ぶ。










「曽根崎君、黒板に答え書いてきて」


「げっ!! まじかよ!?」










いちいち小さい事でイライラするババァなんて、本当最悪でしかない……。






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