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「先生、食べちゃっても良い?」

第16章 特別室 その四



しかしドアノブに手を掛けたところで携帯が鳴ると、そのまま立ち止まり、携帯をチェックした。







……あ、キョウ君からメッセージが来てる。

何か用事かな?






私は日向先生の事も気になりながら、キョウ君からのメッセージを読む。







『昼休み、特別室で。先生に会いたい』。

って……毎日マンションで顔を合わせてるのに……。

でも……嬉しい。






そう気を抜いて頬を緩ませている場合じゃないのに。







「へぇ……“昼休み、特別室で。先生に会いたい”。か」

「きゃあっ!」







いつの間にか日向先生に後ろから携帯を覗き込まれている事に気づくと、体を飛び上がらせる。

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