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「先生、食べちゃっても良い?」

第16章 特別室 その四




そんな日向先生の顔を恐る恐る見ると、予想通り凄く怒っている事が分かったのに、何故かいつもよりも怖いと感じなかった。








「曽根崎はお前が教師辞める事に対して何も言わねーのかよ?」

「……日向先生には関係ありません」

「……そうだな。じゃあ、関係ある様にしてやるよ」

「えっ……?」








そのまま私の携帯を奪う日向先生。

その行動に驚いている間に、日向先生は携帯を弄り始めてしまう。







「ちょっと……! 何するんですか!」

「コレで良し」









取り返そうとするも、暫くして日向先生が自ら返してくるまで取り返す事は出来なかった。

しかも、コレで良しって……






嫌な予感をさせながら、私は携帯を確かめる。







「何したんですか……!」








すると、勝手にキョウ君へメッセージが送られていた。

『やっぱり教師は辞めません。別れましょう……』と。





















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