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「先生、食べちゃっても良い?」

第16章 特別室 その四




……酷い。こんなメッセージ、勝手に送るなんて。

怒りなのか哀しみなのか言葉が出ず、黙り込んだ私に、そのまま日向先生は手をヒラヒラと振り。








「じゃあな。出来る事なら教師辞めてみろよ、葉月センセ」









私を残し、給湯室から出て行った。

その後携帯にメッセージが届いた事を、ピロリンと明るい着信音が無情にも知らせる。







『先生? どうしたの?』








私はただキョウ君からのメッセージを見つめ、暫く給湯室から出ずに力強く拳を握りしめていた。

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