「先生、食べちゃっても良い?」
第18章 おまけ
***
「先生、先生ってば。ねぇ、まだ怒ってるの?」
朝になり、キッチンで朝食の支度をしていた私は、隣からキョウ君に服の袖を引っ張られ、顔を覗き込まれると、手を止めた。
「……怒ってないよ」
「嘘! 怒ってる!」
「怒ってないです」
低い声で言った後、ぷいっと顔を背けてしまう自分を大人気ないと思うけど、今回の事は引けない。
あれからも永遠とマッサージ機でいじめ抜かれ、一度もいかせて貰えず、やっとネクタイを解いて貰えたかと思ったらマッサージ機を手渡して「自分でいくとこ見せて」だなんて。
言われた通りにいってみせた自分も恥ずかしいし、そこまで私を辱めて喜ぶキョウ君に腹が立つ。
だから今は何と言われようが、許してあげない。
「自分で電マ使っていく先生、可愛いかったよ……?」
「…………」
「先生、大好き大好き大好き大好き」
「…………」
「ちゅーして?」
……多分。