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「先生、食べちゃっても良い?」

第19章 おまけ2



***



「誠ちゃん、相変わらず物覚え早いね。私も教えがいがあるよ」



時刻は午後の12時を回り。

私の実家の元私の部屋で数学を誠ちゃんに教えていた私は、誠ちゃんがきりのいいところまで問題を解き終えると、手を止め、ニコリと微笑んだ。



久しぶりに人に勉強を教える事が出来て楽しく、あっという間に時間が過ぎた。




誠ちゃんの家庭教師を始めてもう一週間経つけど、誠ちゃんが明後日実家に帰ると思うと名残惜しい気持ちにもなる。




「あ、もう12時だからお昼ご飯食べようか」




教科書を机にしまう為、立ち上がると。




「昼飯食べたら、今日も彼氏のとこ帰るの?」




誠ちゃんから尋ねられ、振り返りつつ答えると。




「うん、そうだよ」




私はテーブルの前に座ったままの誠ちゃんを見ながら、またニコリと微笑んだ。

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