「先生、食べちゃっても良い?」
第19章 おまけ2
「どうせ彼氏と結婚しないんでしょ? 千尋ちゃん、本当にその彼氏の事好きなの?」
だが、そう質問されると。
何故かまた心臓が鼓動を速めた。
「好きに決まってるでしょ! 結婚だって……」
……どうしてだろう。
言葉に詰まる。
簡単にすると答えられない。
キョウ君が高校生だから……?
そういえば、今まで結婚に対して深く考えた事がなかった。
私、キョウ君と結婚するのかな?
キョウ君は私とする気ある……?
「ほら、答えられないじゃん。千尋ちゃんも結局は彼氏の事、本気で好きじゃないんじゃねーの?」
ニヤリと笑う誠ちゃんの言葉に、私はきゅっと唇を閉じた。