「先生、食べちゃっても良い?」
第19章 おまけ2
付き合った期間がそんなに長くないという事もあるかもしれない。
キョウ君と結婚なんて、考えるにはまだ早い。
けど……改めて考えると。
キョウ君がどう思っているのか気になってきた……。
「千尋ちゃんって昔から可愛いなって思ってたんだよね〜。どうせなら彼氏と別れて俺が千尋ちゃんと結婚……」
「どいて!」
何か話している誠ちゃんの体を押しのけて、私は部屋を飛び出す。
誠ちゃんの事なんてもうどうでも良く、ただ今すぐキョウ君に会いたかった。
部屋に響く誠ちゃんの声も、
「千尋ちゃん、俺諦めないよ!」
……自然と無視していた。