「先生、食べちゃっても良い?」
第19章 おまけ2
「……将来?」
やっと視線をこっちに向けたキョウ君に安心するも。
続けられた言葉を聞くと、胸がぎゅっと掴まれたように苦しくなる。
「将来なんてどうでも良いよ、俺。なるようにしかなんないしさ」
今の私には、私との将来も考えていないように取れる言葉。
やっぱり、きっとそうなんだ……。
高校生が結婚の事なんて考えるわけないし。
でももう私も25歳だし、思えばそろそろ結婚しても良い年。
そう考えると、年の差って少しネックかも……。
「どうでも良いって……大学行けなかったらどうするの? なるようにしかならないなんて、努力してから言わないとダメよ……?」
「先生? さっきからどうしたの。いつもとなんか、違わない?」
テレビを消し、真剣にじっと見つめられると、一瞬黙り込む。