テキストサイズ

バラードは君だけに

第13章 どんなに遠く離れても


「海斗は商社に勤めててね。
来月から家族を連れてアメリカへ行くんだ」


「っ…海斗、結婚したんですね!」

「うん」


良かった…幸せに暮らしてるんだ。

すると、湊さんの顔が歪む。

「僕がどれほど心配して捜し回ったと思ってる?」


「ほんとにごめんなさい…」

私だって


私だって…!


あなたを忘れた日なんて一度もなかった…。

「美羽、会えて嬉しい…」


「私も…っ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ