バラードは君だけに
第6章 僕が保護者になる
ファミレスから出ると、時刻は午後十時近くになろうとしていた。
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湊さんに連れられて来たのはビジネスホテル。
「今晩はここで休んで。僕はこれで帰るからね」
「はい」
湊さんが帰ってしまう、と思った。
「海斗には僕から説明しておくから心配するな。
明日は荷物の運び入れや、買い足す物もあるだろうけど、学校は休めるかな?」
「大丈夫です。学校には病欠だと連絡しておきますので」
「そう。じゃあまた明日の朝」
「わかりました。おやすみなさい」
「おやすみ」
バタン…