太陽も泥でできてるらしい
第2章 晴れの日の話
「あの...ごめんなさい」
こういう時は先に謝ってしまった方が楽だって知ってる。早く席に戻りたい...
「いや、いい」といって阪本は顔を緩めた。
私は意外な展開にぽかんとするしかなかった。
「身体、どこか調子悪かったのか?」
「えっと...ううん、別に」
「月のモノは?」
「月のモノってなに?」
「その...生理のことだ」
「あ...違うよ」
「じゃあ身体の調子が悪い訳ではないんだな」
「うん、大丈夫」
そうか、良かったと言いながら阪本は私の頭を撫でてくれた。
私は急に、阪本にちゃんと話さなきゃいけない気がした。内容はちゃんとした内容じゃないけど...それでも話さないといけない気がした。
「あのさ...」
「今がいいか?」
「え?あ、いや、後でも...」
「いや今行こう」
そう言って阪本は私の手を取り、教室の扉を開けた。去り際にビシッと生徒たちを指差し、「サボるなよ」と言って。
こういう時は先に謝ってしまった方が楽だって知ってる。早く席に戻りたい...
「いや、いい」といって阪本は顔を緩めた。
私は意外な展開にぽかんとするしかなかった。
「身体、どこか調子悪かったのか?」
「えっと...ううん、別に」
「月のモノは?」
「月のモノってなに?」
「その...生理のことだ」
「あ...違うよ」
「じゃあ身体の調子が悪い訳ではないんだな」
「うん、大丈夫」
そうか、良かったと言いながら阪本は私の頭を撫でてくれた。
私は急に、阪本にちゃんと話さなきゃいけない気がした。内容はちゃんとした内容じゃないけど...それでも話さないといけない気がした。
「あのさ...」
「今がいいか?」
「え?あ、いや、後でも...」
「いや今行こう」
そう言って阪本は私の手を取り、教室の扉を開けた。去り際にビシッと生徒たちを指差し、「サボるなよ」と言って。
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