それは恋のレッスン
第2章 ☆ブラックコーヒー
―――好きだ。可愛い。好きだ。可愛い。好きだ。可愛い。だから―――いいだろ?
私はもちろん本気で抵抗した。
けれど、彼はそれを繰り返すだけで止めてはくれなかった。
自分本意に強く揉みしだかれた乳房は痛みしか感じなかったし、誰にも暴かれたことのない秘密の場所は、強引な指先にかき回されて濡れることはなかったのに――――。
恐怖で萎縮した躯にミリミリと突っ込まれる肉の塊は凶器でしかない。痛みと屈辱的なその行為は私の心と体を傷つけ、無理矢理抱かれた私は心を閉ざした。
それは快感を貪られる人形でしかないことを意味していた。
彼はまだ二十歳の若者だっただし、若さゆえに止まらなかったんだろう―――後になってみればそう思うけれど・・・。
彼が私の中からいなくなり、私の腹部にその生臭い欲を勢いよく吐き出して。
嵐のようなセックスが終わりを告げた時には正直安堵したのだ。