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それは恋のレッスン

第3章 ☆長谷川書道教室


 先生の年齢は・・・・私と同じくらいか、少し上ぐらいかもしれない。


―――あれ?

 須藤さんの年齢だって、二十代半ばぐらいな筈。

 そして。生徒の皆さんは、
 素人目にだって、上手い―――それぐらいはすぐに判断出来るぐらいに達筆だった。

 先生の年齢からいって、この教室の生徒さんの年齢の高さと、生徒さんのこの書道の上手さは一体……。

 私のそんな気持ちが顔に出ていたんだろう。
 先生が穏やかな口調で私に説明してくれた。


「この教室は祖父が始めたものなんです。だいたいの生徒さんが祖父の門下生で、みなさんもうベテランの域だから。凄く上手でしょう」
「はい・・こんな上級者の中で、私やっていけるのか・・・実はちょっと不安になってました」
「大丈夫ですよ。新しい若いひとが教室に入ってくれるのは、僕もそうですが、僕より教室の皆さんが大歓迎なはずです。みんな気のいい先輩方ですから」
「・・・はぁ」


 

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