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第1章 Episode 1 断罪者




だが、銃弾を撃ち込まれたにも関わらず、黒斗は血を流しながら平然と立ち尽くしたままだ。


「な、何で……っ!?」


放心する平田と江角。


そんな2人を嘲るように、口角を吊り上げる黒斗。



数秒が経過すると傷口は塞がり、眉間から流れていた血と、辺りに飛び散った血が跡形もなく消え去った。




「……う………うわあああああああぁぁ!!!!」


パニック状態の平田は、黒斗へ銃を乱射する。



ガンガンガンガンガン



何度も銃声が響き渡り、それに比例して飛び散る血の量も増えていく。



カチッ、カチッ



弾切れに気付いた平田は黒斗の姿を一瞥(いちべつ)するが、先ほどと同じく傷口と血は消え去り、更に服に空いた穴までも塞がっていた。

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