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第1章 Episode 1 断罪者



平凡な男子高校生、月影 黒斗(つきかげ くろと)の一日のはじまりは騒音から始まる。


ガチャン ガシャン ドンガラガッシャン


毎度の事なので慌てはしないがたまには静かに目覚めたいものだ、と溜め息を吐きながらベッドから起き上がり身支度を整える。




階段を下りてダイニングルームへと向かえば案の定、見慣れた人物が目に入った。


「おはよーさん、朝ご飯はもう出来とるで!」


綺麗で長い水色の髪を三つ編みで1つにまとめた少女が黒斗の存在に気付いて笑顔で振り向いた。


「おはよーさんじゃない。お前は俺の奥さんか。いらないと言っているのに毎朝、飯作りに来やがって」


三つ編みの少女――橘 鈴(たちばな すず)は黒斗と同じ如月高校(きさらぎこうこう)に通う同級生である。

彼女は非常にお世話やきというかお節介な性格で、1年前に黒斗が如月高校に転校してきたばかりの時もやたらと面倒をみており黒斗が両親と離れて一人暮らしをしていると知った時から、こうして毎日朝ごはんを作りに来るようになったのだ。


とはいえ、たびたび黒斗ばかりを構うので他に友達いないのか、と内心しんぱいでもある。

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