Sparkling!
第8章 朱(あか)に碧(みどり)をまぜたなら
大野side
「もー、にのってば!!」
二「そんなに喜ばなくても…。」
「喜んでないから!!にのだって、相葉ちゃんの…」
二「残念でした。あの人、俺とヤることをメインディッシュだと思ってますから。」
えっ? じゃ、デザートは何なの?
二「俺とのチューがデザートだと思ってんですよ。」
結局、にのじゃん。
徐に、にのの指が頬に伸びてきて、
僕の口の横についたデミグラスソースを掬い上げ、
ぺろ、と舐めた。
二「さ、とっとと食べちゃいましょ?デザートがありますから。」
「例の絶品プリン?」
二「ええ。コンビニに売ってるんですけどこれがなかなかなんですよ。」
にの、目の前の皿を手早く重ねて立ち上がると、
両手にプリンとスプーンを持ってきた。
「うわぁ、おいしそう。」
一匙掬うと、にのの目の前に差し出す。
「はい、にの、あーん?」
二「俺はいいですよ?そういうことは、明日家に帰ってからお宅のダンナにやってあげてください。」
「たまには翔ちゃん以外の人にやってあげたっていいじゃん?」(←日常茶飯事らしい。)
しぶしぶスプーンを咥えこむにの。