テキストサイズ

Sparkling!

第8章 朱(あか)に碧(みどり)をまぜたなら



櫻井side


成り行きとは言え、


何で俺と相葉くんが同じベッドに寝ないとならないのかが分からない。


俺はそーっとベッドを抜け出し、


智くんとにのが寝ているベッドに近づく。


にのと向かい合うように静かに寝息を立てている智くん。


その寝顔は、いつも見ている寝顔そのもので、


智くんがにのをとても信頼していることが分かる。


二「あら、翔さんまで。」


「ごめん、起こした?」

二「起きてたんですよ?隣にりーだーがいることも忘れて、夜這いに来たバカがいましたから。」



相葉くん、君という男は…。



二「もしかして、翔さんもその口ですか?」


「いや…よく寝てるなあ、と思って。」


二「すいませんね?今夜はカノジョがどうしても、って言うもんですから。」

「智くんが?」


二「最近の翔さん、忙しそうだから、って。」


「俺、智くんを邪険にした覚えないけど?」


二「まあ、分かっているんでしょうけど、構ってほしいんでしょうね?」



なるべく近くにいるようにしているのに…。



二「翔さん、ここ、入ります?」


「へっ?」



ベッドから這い出そうとするにの。


でも…。



「今日は、いいや。」





だって、今晩は、にのの隣を選んだんだから…。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ