Sparkling!
第9章 ヤキモチ
大野side
番組の企画で、翔ちゃんのバースデープレゼントを作る機会があって、
翔ちゃんの大好きな赤貝や、高級マグロで作ったツナカンの他に、
自分の写真にメッセージを書いたものを1個だけ作ってみた。
その缶を開けようとしていた翔ちゃんに、
松「指輪とか入ってたらどうする?」
なんて冷やかす声が。
あからさまにイヤな顔をする翔ちゃん。
そっかー!にのに渡したマグカップの中に指輪いれときゃよかったよ〜!(遅すぎる後悔。)
でも、にののことだから突き返すんだろうな?
あ、でも、そんなこと言ってられないんだった!!
にのが一番気に入ってたレア物のゲームソフト、
酔っ払っててどっかやっちゃったんだよなあ…。
「はあ…。」
肩を落としてとぼとぼ歩いて行くおいらの肩を、
後ろから来た誰かがポンと叩く。
櫻「智くん、どうした?元気ないけど?」
翔ちゃん、やっぱ、優しいな。
櫻「もしかして、にのとケンカした?」
「えっ!!な、何で…。」
櫻「ビンゴ♪」
「翔ちゃんには敵わねぇや。」
うーん、何で翔ちゃんじゃなくて、
にのなんだろ?