テキストサイズ

Sparkling!

第9章 ヤキモチ



大野side


おいらの話をまともに聞こうともせずに、


挙げ句の果てには、おいらが翔ちゃんのことが好き、ということになってて、



頭にきたおいらは、にのの手を引っ付かみ、


気づけばマンションの部屋に戻っていた。



少し、冷静さを取り戻したおいらは、慌てて翔ちゃんたちに連絡する。



すると、自分たちはもうちょっとここで飲んでいくと言うので、そのまま電話を切った。



さてと…。



この分からず屋のツンデレ姫(二宮さん)にどう切り出そうか?



二「あなたがどんなに強気に出てもムダですからね?」



徐ににのが切り出す。



「 ゲームソフトのこと言ってんの?」



おいらの弱いところを必死で突いて、話を有利に持っていこうとしているのかな?



気持ちを落ち着かせるため、わざと音を立ててカップの中の液体を啜る。



二「あの、ゲームソフト、俺が大事にしていたのは単純にレア物ってだけじゃなかったんです。」


「え?」



泣きそうなにのと目が合う。



二「あなたのことだから、どうせ覚えてないんでしょうけど。」



にのは、顔を隠すように、


カップの中身を一気にあおった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ