Sparkling!
第9章 ヤキモチ
二宮side
やっぱり忘れてる!!
信じられない!
「いいんですよ?無理に思い出さなくても。」
カップを片付けようと席を立つ。
大「あっ!!」
大野さんも立ち上がる。
大「罰ゲームだ!!」
間違ってないですけど…。
大「確か、にのにゲームで負けて、それでおいらが買ってあげたやつだ!」
やっと思い出したんですね?
大「でも、どうして?」
はあ?鈍いオジサンですね?
「本当に分からないんですか?」
大「うん…。」
難しい顔をして考える童顔のオジサン。
「『これ、おいらからにのへの初めてのプレゼントだね?』」
大「えっ!?おいら、そんなキザなこと言ったの?」
別にキザでもないですけど。
「あの日、ちょうど俺の誕生日だったんですよ?」
大「エエッ!?マジで?」
「自覚なしですか…。」
てっきり、分かってて買ってくれたものと…。
ガックリと肩を落とし、大野さんに背を向ける。
大「にの。」
背中越しに大野さんの声が聞こえた、と思ったら、
大野さんに抱きしめられてた。